N°20 - 言葉で表現できない苦しみ
言葉で表現することが上手くできないとなると、その苦しみは相当なものだろうと思います。幸い私は出来る方だと思っていて、幼少期こそシャイで自分の意見を言えませんでしたが、それは自分に意見を言う資格がないと思っていたり、周りの感情が流れ込んできてそれを優先してしまった結果として話すのをやめただけで、能力自体はありました。
父はその点言葉にすることが非常に苦手でして、よく言葉に詰まっています。親族の誰も今まで指摘したことがないけれど、これは吃音なんじゃないかと最近疑問に思っています。これが吃音でなくて何が吃音なのかと。
最近ようやく「英国王のスピーチ」を観ましたが、あんな形で、最初の言葉を繰り返しています。「あ、あ、あ...」とか、どうにも単語が出てこない様子。この歳になると加齢で出てこないのかと見分けがつきにくいですが、私が見てきた中で彼はずっとこうでした。言葉が思うように出てこない。遅くて反論もできない。そのフラストレーションが彼の中にあるのを感じます。恐らく頭は働いているし、単語は分かっているのです。...いや、頭が悪いだけなのかな。なかなか判断がつきません。彼の水星は確かに品位が悪いですがアスペクトはそうでもありません。思考が速すぎて言葉が追いつかないというわけでもありません。速すぎることはないと思います。最悪なことに、彼はフィジカルだけは鬼強いのでそのフラストレーションを暴力として消化しました。
他の家族は大体口が立つ方なので、容易に言い負かすことができます。そもそも彼の言葉は吃音関係なしに矛盾や間違いが多く支離滅裂です。思い込みは強いわ、嘘はつくわで、何の発言も信用することができないぐらいいい加減です。壊れたカセットテープみたいに同じ台詞を毎日、かれこれ何十年と繰り返しているほど不可解な頭をしています。だから単純に吃音どうこうの話じゃないですね。もはや私たちと会話をしているのではなく、彼の中で思い込みが繰り返されているだけの再放送です。この何十年と彼の主張が向上したことはありません。というか、一言一句同じです。恐ろしいですよね。酒を飲んだら全て忘れるんでしょうか。本当に毎日ですよ。形だけは会話という形式で話しかけてくるので厄介ですが。しかし反論ばかりすると仕舞いにはキレてしまい、一度キレると何をするかわからないタイプなので(酒に飲まれてもいます)、子どもの頃は加減を見ながら反論していました。
両親は年齢関係なしに非常に記憶力が悪く、加えて自分の都合のいいように記憶を改竄することもしょっちゅうです。これが操作(manipulation)ですよね。精神科医でもテキストしか知らないような人だと、「毒親は話が通じない」というあるあるを一向に理解してくれませんが、こういうことなのです。自分に1mmでも非があったら死ぬんかというぐらいそこを死守する人達なので、正攻法で論理的に説得しようとしても絶対に耳を貸しません。ナルシシストに「勝っても」意味がありません。
日常で彼らが、何か言葉が出てこないという状態になると、この先何が言いたいのかが分かるので先に私が単語を言ったり文章を終わらせたりしてしまって良くない癖だなとは思いつつ、あまりにも勘が悪かったり、理解力に乏しい相手だとイライラしますので、こういう場面ではせっかちになります。
彼らは歳の離れた夫婦ですが、古風な家で育ったことは共通していて、絶対的な年功序列、男尊女卑の傾向が強いです。
彼は目上(職業もしくは年齢が上)の男性の言葉ならあっさり耳を貸しますが、女性や年下、子どもの言うこと、家族の言うことは、たとえ全く同じことを言っても頑なに聞かないという人間です。寧ろ前者の場合は言うことを聞きすぎるぐらいで、両極端なのです。立場が上、学歴が上というだけでその人が言っていることは全て正しいと盲目的に持ち上げているので、己の考えというものを持ちません。世間一般のルールや指標を疑うこともありません。
つまり彼にとって、人間関係とは上下でしかなく、対等という意識がまるでないのです。そして一旦彼の中で序列が決まったのならそれが覆されることはありません。根底には明らかに自信のなさがあります。自分の頭にコンプレックスが強く、器用なわけでもないのであらゆる分野で周りにマウントを取られた悔しい経験から、男尊女卑や年功序列という決してひっくり返ることのない、自動的に優位に立てる怠惰な序列システムを盾にして自分がマウントできる立場を確保しようとするわけです。自分で努力して下剋上を目指すこともないのですね。ここにしがみついている人は大体これだと思います。自己肯定と他者肯定の2-8h軸ですね。彼の出生時間は分からないので読めないですが。本当に「偉い人」というのは偉ぶる必要がないので、威圧するメリットがまずありません。相手を萎縮させて従わせようという姑息なことをしなくても、自然と尊敬されるし、ついてくるんでしょう。大体、尊敬というのは周りが決める評価であって、強要するものではないと思いますが。やたらと偉そうにしている人に限って大した実績があるわけでもないので、哀れだなと思っています。
等身大の自分を受け入れることができず、いつまでもそこから逃れ続け、理想化した自己像という幻想に囚われ続けています。「自分は神の生まれ変わりだ」なんてマジで言ってるタイプです。それぐらい大仰な条件をつけなければ自分に価値がないと思うのでしょうね。「自分が死んだら世界も終わる」とも言っています。「あなたの世界だけがね」と思いますが、自分と他という境界線がなくて、どうにも死が恐怖なようです。
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私は恋愛関係になる人と腹を割って話し合いたいタイプなのですが、相手が関係性から回避し続ける恋愛が続いていて、他愛もない話ですら十分にできませんでした。圧倒的にコミュニケーション不足なのです。だけど会話がなければ誤解や偏見も増すばかりじゃないですか。
こうした親なので、まともな会話ができたためしもないし、そういうことも関係しているのかななんて思います。
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