N°28 - カジュアル・ベイカンシーの想い出
多分20歳頃だと思いますが、ハリポタでお馴染みのJ.K.ローリング著の「カジュアル・ベイカンシー (The Casual Vacancy)」という小説を読んで衝撃を受けたことをふと思い出しています。
あらゆる社会問題を扱った小説なのですが、この小説のテーマは、責任(responsibilities)で、wikiによると*、「私たちは、恵まれない人たちと、自分自身とを幸福にするレスポンシビリティーがある」ということでした。それを読んだ時にハッとして。普段他人に優しくすることは簡単にできるのに、自分を幸せにすることをなかなか選べていなかったので、「そうだよな。私は私を幸せにする責任があるよな」って身が引き締まった思いでした。当時は本格的に傷を癒し始めた段階でした。誰かのせいでこうなっても、ある一定の年齢になったらやっぱりそれは、自分と向き合って自分を愛せるように、大事にできるように、そのための旅へ歩み出さなきゃいけないと思っています。もちろん一足飛びには無理です。長いこと、自分のお金で出した歯列矯正が「唯一、生に向かうポジティブな行為だな」と思う時代がありました。だけど覚悟を決めて少しずつでも進もうと決意することが大事だと思います。あなたは癒される価値があるし、あなた自身に愛される価値があります。
- 余談: それでこの小説を読んで、ファンドレイザーやソーシャル・ワーカーに興味が出たのですが、後者は日本の場合全然違ってて。確か大学に行かなきゃならないとかあったので中々ハードルがあったと思います。それに、「人のことよりまず自分が癒されてからであるべきだ」という思いが強く、結局その道に進みませんでした。
彼女(ローリング氏)は売れるまでに苦労した経験があるから、英国の階級社会にも思うところもあったんじゃないでしょうか。代わりに、英国では、上流階級や恵まれた人たちは、恵まれない人たちにチャリティー(慈善活動)をするという慣習が根付いていると聞きます。日本だと災害時には寄付等の支援が活発になりますが、海外ほど気安くできるシステムが揃っていないんじゃないかと思います。
以前、オーストラリアのジュエリー・ショップでオンライン・ショッピングをしたときに、購入代金からA$1(オーストラリアン・ドル/AUD)を自動的に慈善団体に寄付するというサービスが導入されていました。購入後に4団体ぐらいから選べて、確か若者のメンタルヘルス、LGBT支援、DV被害者の女性と子ども、貧しい家庭、とかだったと記憶しています。自分で選択できるというのもいいし、今までいくら寄付されたかが数字で出て、こうやって日常のシーンで円滑に進められるぐらい整備されているのっていいなと思いました。私の知らないところであるのかもしれないけど。
英国は、王室自体が(ダイアナのことがあってか)メンタルヘルスに力を入れてるし、サマリタンズという団体もあって(サイトが情報満載で、質が良くて分かりやすいし、確か24h電話できたり、メールできたり、内容をジャッジしない)、英語が堪能ならいいなと思っていました。日本のやつって使いづらいんですよね。深夜こそ死に近いのにやってなかったり、運営は大変だと思いますが、結局利用したことはないです。
懐かしいな。あの頃から大分成長したと思うとしみじみします。自分で自分を愛せたら、自給自足できたら、こんなに良いことはないですよね。自分だけは必ず死ぬまでついてまわるので逃げられないし、それが重荷だったのですが、なんとか仲直りができて本当に良かった。ここまで来るのに10年は掛かりました。完全に終わりが来るというよりはずっと学びが続く旅なわけですが、他者に承認を求めることなくいられるって健康そのものです。
ちなみに、小説の内容も良かったです。ほとんど忘れているのですが、泣いたことは記憶しています。お勧めです。
♡♡♡
(*残念ながら、現在のWikipediaのページで削除されていました)
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