N°58 - 北欧のクリスマスエルフ HAPPY YULE SANTA

Dec 29. 

Merry Christmas or ハッピー冬至祭 ✴︎
そして、12月バースデーのみなさんハピバです

あるところでは、サンタクロースは妖精だ。北欧諸国では、クリスマスのことを『ユール』と呼ぶ。ユールと聞いて思い出すのは、ウィッカだがそれはまたの機会に。

前回(N°57)より、妖精のつづき。

『トムテ』、または『ニッセ』は北欧に伝わる家の精霊・妖精であり、🇸🇪スウェーデン語では Tomte、🇩🇰デンマーク語や🇳🇴ノルウェー語では Nisse である。

♠︎ クリスマスにまつわる妖精: ユールニッセ

サンタクロースの由来は聖ニコラウスというのは聞いたことがある人も多いはず。でも忘れるよね。あのイメージはコカコーラ社が作ったってことはもっと知られてるはず。スウェーデン系アメリカ人が描いたイラストだから、あの、でっかいHo Ho Hoじいさんも精霊というかノームだったんだね。

🇸🇪スウェーデンではユールトムテ。元々トムテは人間に善行を施す妖精で、家事を手伝ってくれたお礼として、クリスマスに腕一杯のスープまたは粥をもらう。粥ってつまりポリッジ? オートミールってこと? 随分と謙虚ね。これは、アイルランドの『リトル・クリスマス』、通称「女のクリスマス」と被りますね。昔の家事は今よりもずっと手間があるし冬の水は冷たいしで、現実的には家事代行が一番嬉しいことなのかも。ちょっとかなしい。

🇮🇸アイスランドのユールラッズ (Yule lads)は、13人の "悪い" サンタクロース。12/12から一人ずつ、カウントダウン式に続々と家にやって来て12/24に全員揃い、12/25から一人ずつ帰っていく。用が終わったのに帰りも1人ずつってのがいじわるねまた。笑

♠︎ クリスマス以外の、妖精一般について

どうも、妖精というのは、イギリス含む北方の国々で盛んなイメージ。ケルトやゲルマン民族というのかな、何にしてもあそこらへん。『ハリー・ポッター』にも妖精の類はわんさか出てくる。屋敷しもべ妖精やグリンゴッツ銀行のゴブリンだとか、基本見た目がキモいのがデフォで、これ日本だったらかわいくなるのではとよぎったけど妖怪がいるので同じだった...。(なんであんなしわしわなん?)
『千と千尋の神隠し』のドッスンみたいな3つ岩を思い出した。私にはそもそも馴染みのない文化。(かといって妖怪にはもっと関心がない)。ハリポタでもドビーが特異なだけで基本人間とは対立してる感あるが、実際には人間に好意的な存在も多いと伝えられている。とにかく、魔法の世界と相性が良くて住人にされがち。基本めっちゃ強いんだよね。

妖精には数々の種類があり、前回記事のエルフ、ドワーフ、ノーム、ブラウニー、プーカ、ゴブリン、アイルランドのシー (ケット・シーなど) やレプラコーン、スカンジナビアのトロールなどと実に様々。*
ちなみに、ティンカーベルはよくある妖精として制作された。『白雪姫』に出てくる小人はドワーフ。ムーミントロールは引っ掛けで実はトロールではない。
やはり地域に偏りがあり、原作『ピーター・パン』を描いたのはイギリス・スコットランド人のジェームズ・マシュー・バリーであるし、『指輪物語/ロード・オブ・ザ・リング』のJ.R.R.トールキンもイギリス人。
  1. 『ムーミン』の作者は、フィンランド生まれだが、両親の影響でスウェーデン語を母語としたトーベ・ヤンソンだ。ムーミントロールはカバでも妖精でもない、「存在するもの (Varelse)」と作者は説明した。この語を英語に翻訳すると単に「creature / 生き物」だが、こちらの知恵袋的なQ&A: link によると、似た意味に Väsen という語がある。回答者Aは、その違いについて「varelse は身体を持つのに対し、väsen は持たない」といった。回答者Bは、「väsen は varelse と同じ意味だが、存在しないものに特化して使われるとスウェーデン人の教授が説明していた」、つまり「神話上の生き物やファンタジーの文脈で使われる」とコメントした。両者の回答に共通しているのは väsen は「大きな音」という意味でも使われるということだった。第3の回答者Cは、Bの回答を支持し、「väsen は、エーテル的存在- 幽霊や精霊を指すことがある」といった。そして、「någons innersta väsen** =「その人の内なる精神。彼らが奥底で本質的に何で/誰であるか」というフレーズにも使われるという。
    1. * ethereal beings - エーテルについて何も知らないので、エーテルと訳していいのか分からなかった。どっちにせよこの世のものとは思えない存在だ。
    2. ** someone's inner spirit - who or what they really are
  2. これらを総合して考えると、私はムーミンを正直見たことがないのでよく言えないが、作者が敢えて母国語で varelse という単語を使ったと考えると、妖精や精霊の類をどこまでリアルな存在として認めるかどうかは個人の信念によるが、単なるファンタジーや妖精の類にしたくなかったということだけは伝わってくる。一般的な「目に見えざるもの」たちよりは肉体的な、より存在として確かなものであると強調したかったのだろう。
また、ドラクエにはリリパットという敵が出てくるが、これはアイルランドの風刺作家ジョナサン・スウィフトによる『ガリヴァー旅行記』に出てくる小人の国の名前である。ラピュタも国だったんだね。ドラクエのリリパットは好戦的ではなく、スナフキンみたいな格好してフィールドの花に水をあげてたと思う。FF7にはケットシー出てきたよね。モーグリと似ている。猫の王様ってかわいい。**

『わちふぃーるどの猫のダヤン』の世界観って明らかにここら辺だと思う。でもダヤンもケルトも詳しくないから何も言うことがない。〜終〜

🇮🇪アイルランドの「セント・パトリック・デー」とレプラコーンって服装が同じじゃないか!と思ったら、それもそのはず、レプラコーンを模していた。レプラコーンは人をつねることがあるので、緑のものを纏うことで彼から見えなくし回避するのだとか。日本で一時期、緑ジャージの小さいおじさんを見たとか口走った人がいたけど、これが元ネタだったら面白いのにね。☘️ ちなみに、聖パトリック・デーに胸に飾ったりする三つ葉のことは、シャムロックといい、国花でもある。キリスト教布教の際に三位一体の説明としても使われた。なるほどね。
* fairies; elf, dwarf, gnome, brownie, puka, goblin, aos sí, (aes sídhe), cat-sìth, leprechaun, troll
** Tinker Bell, Peter Pan, James Matthew Barrie, The Lord of the Rings, JRR Tolkien, Moomin, Mumintrollet, Gulliver's Travels, Jonathan Swift, Lilliput, Saint Patrick's Day, shamrock, celtic cross

日本では馴染みがなく、主に漫画アニメの世界に登場。少女漫画では魔法少女に欠かせない都合のいい存在として処理されている。やっぱり魔法と相性がいいんだ。『ミルモでポン』懐かしすぎてしぬ。ミルモは別にいい子じゃないがひねくれものみたいな感じだったと思う。そして格好かわいくない。この年頃はおまじない好きだし、まあそんな感じ。ドラクエを模した『魔法陣グルグル』も好きなんだけどギップルは......あれはなんだ。でもそんな感じ。
追記 12/25: ああそうかかぐや姫とかちっちゃかった。でもなんであの地域にそんな多いのか気になるなぁ。やけに詳細だし種類も豊富。霊界と境界線が薄いとか? まさかな〜

♠︎ Yuletide ユールタイド

ユールの起源は、古代ローマの『サトゥルナーリア祭/農神祭』(Saturnalia) だともいわれている。土星、クロノス、サトゥルヌス、つまり農耕神だ。奴隷でさえ宴会や飲酒を楽しむ自由が与えられ、「解放奴隷」階級はピレウス帽をかぶった。サンタクロース/ノームのとんがった帽子みたいに見えないこともない。*0

寒さの厳しい北方地方は特に太陽を大事にしたことだろう。冬至は、太陽の力がこれから増してくるという明るい象徴でもある。この時期、日本でいうお盆的な感じで先祖も帰ってくるっぽいから『ユール・ボード』*1 を作って待ってるのだとか、古くは生贄を捧げてたとか色々あるっぽいですが調べが追いつきませんでした笑。この時期は『ワイルド・ハント』(10/31-翌4/30) なる、オーディン神によるバチボコ狩猟団の活動時期・到来時期と重なるが、空を駆けてく描写がまるでトナカイのソリに引かれるサンタクロースみたいですね。随分とポジティブな転換だけど。実際には、トール神が引いた2頭のヤギに因むそうです。山羊座シーズンなのも面白くないですか? そうか、ヤギはキリスト教的にはヒツジと対比して悪いイメージにされてるからトナカイになったのかも。北欧では『ユール・ゴート』です。🇫🇮フィンランドではこのユールゴート自体がサンタクロースなんですって。

ワイルドハントは特にクリスマスから12日間(12/25-1/6)に勢いが増すとされる。タロットの『戦車』の姿を思い出すな。RWSでは星空のテントだったし。冬眠しちゃう前に狩るよね普通ってことなんでしょうか。私に聞かないでくださいね。クリスマスから数えるんだ。アドベントカレンダーとは逆に*2。『十二夜』というのは1/6『公現祭』*3 の夜のこと。クリスマス関連は実にいろいろとある。『聖ルチア祭』*4『ユール・ログ (ブッシュ・ド・ノエル)』*5 。面白いけどそんなことしてる間に年が明けそうなのでこのぐらいにしておきます。

♠︎ 一旦BAR: 余談です

色々書くのを放置した結果、いつのまにかドラクエでは3つ4つオーブを集めていました。さっきテドン倒したとこ。一番最初のオーブとしてやったときには瞬殺されて。今Lv上がってるけどそれでも耐性つけて戦略立てないとダメだったね。殺さないように、赤HPのグループに残す感じで、Fまで呼ばれたかな。私今作ぐらいぬるく(やさしく)作ってくれないとできないっす。ほんとちょうどいい。素晴らしい。ドラクエネタが分かるようになって楽しい。『銀魂』パロだと、マダオが「くさったしたい」(くさったぐらさん) で、なかまを呼んでも来なくて死んだの笑ったし、グルグル1話の父ちゃんのかぶとはそういうことかって。

ていうかもう年末なのやばい。いや何もやばくないし、何も焦ることないけど微弱な集団ヒステリーでみんな焦るよね毎年。師走になると一気に年末感が出て、忘年会というのもあるが、射手座シーズンはやっぱりみんな浮かれてて、おちゃらけてるんだけど、山羊座シーズンになると途端になんかピリっとする。そうか、新年の抱負ってやつは山羊座エネルギーだったのか。抱負って堅いもんね言葉が。落差すごい。
それで、今年も無事にケーキを食べる口実の日が来ました。それでしかない。聖なるケーキの日に乾杯。大分平和になりましたよね。生贄や供物を捧げてたのが、プレゼントを貰える/与える側になって。一時期よりかは熱量は抑えられたにせよ、クリスマスの謎のお祝いムードはこの国でも未だに続いているんじゃないでしょうか。長い年月を経て、煙突のない遠い異国の地で謎の高揚感を与えて続けているとは誰が想像しただろう。まして、恋人のイベントと関連づけられ人類ハッピー牧場状態。むしろこうした口実がなければ騒げない人種とも言える。嫌いじゃない、このそわそわ感。ふわふわ感。年末年始でガラガラの都内も好き。静かでいい。非日常感。ごっそりいなくなって変な感じの。ガッツリやる家じゃないから呑気なもんです。あけおめもフライングで言っておこう。来年は午年。43番目の丙午(ひのえうま)。私としては、ユニコーンでもいいんだけどね。2026年はいい年になるといいね❤︎🦄

Merry Christmas and a Happy New Year
God Jul och Gott Nytt År

♠︎ さいごに......

その昔、あるこどもが尋ねました。有名なアメリカの新聞記事です。記者はこう答えました。一部抜粋して...

『サンタクロースっているんでしょうか?』

そうです、バージニア、
サンタクロースはいるのです。
彼は、愛と寛大さと献身さが存在するのと同じくらい確かに存在します。きみはそれらがそこかしこにあって、きみの生活に最高の美しさと喜びを与えていることを知ってるよね

 " Is There a Santa Claus ? "

Yes, VIRGINIA, There is a Santa Claus.
He exist as certainly as love and generosity and devotion exist, and you know that they around and give to your life its highest beauty and joy.
*6


ということで、いつも心にサンタクロース
まーちゃんごめんね


✴︎

*0 - クリスチャナイズしたのはご存知だろう。ミトラ教はゾロアスター教発祥で、太陽神ミトラを信仰していた。ミトラ神が復活するのが冬至で当時は12/25だったという。これらがキリスト教クリスマスの原型とされる。実際イエスのガチ誕生日でないのは知られていることだよね。
*1 - 思い出した: Charcuterie board 『シャルキュトゥリー・ボード』いいよね。美味しそう
*2 - Advent とはキリストの降誕を待ち望む期間のこと。これも北欧ではユールカレンダーと呼ばれる。
*3 - Epiphany エピファニー
*4 - 12/13、聖人ルチアの祭り。つまりアドベントが始まる頃。link wiki jp. ユールは聖ルチア祭から始まる。「ルチアの元々の語源は、ルクス(光)である。かつてはこの日に太陽の再来を願って生贄が捧げられたため、ルチアのモデルは女神フレイヤとされる」とありますね。マジか。link wiki jp yule
*5 - Yule log: クリスマス前夜に炉で焚く薪。『十二夜』まで燃えるようにした。フランスのケーキ、『ブッシュ・ド・ノエル』(Bûche de Noël)はそれを模している。ノエルはクリスマスだから、クリスマスの木という意味。一方で、クリスマス時期に食べるドイツやオランダの『シュトーレン/シュトレン』(Stollen) は、赤ちゃんのイエスのおくるみの状態を表している。
*6 - 『The Sun』, 英文と日本語訳が載っているので是非読んでください。妖精が出てきますよ link
*感想 - 逆に南半球ってどんな感じなんだろう?? どんな文化があるんだろう。この投稿にピッタリかと思ってルーンみたいなバイキングフォントを探したけどなかった...無念。最近ちゃんとしたハート特殊文字がでない。9825みたいなやつ。(と思ったらほんとに♡だった。恐るべし中学生の頃の記憶)。急いで書いたので基本適当になりました。厳しさの中にある。

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