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Showing posts from September, 2025

N°49 - L'ANGELO: 天使としての冥王星

占いの本質は解放だと思った。 最近、冥王星の本質を思い知る出来事が起きた。破壊と再生が起きた。厳密にいうとようやく再生の意味が分かった。 冥王星が強い人は、 自分に嘘をついてると破壊が起きる 。他の誰かの意見より自らの直感に従って生きるといい。めっちゃ俺様でいいみたいっす。 ここで冥王星が強い人というのはライツにメジャー・アスペクト(特にハード)か、1h入居、とかを想定している。とにかく際立ったチャート。 私は月に冥王星がアプライング(接近)でスクエアしている。 アウト・オブ・サインだから多少弱まってるとされる。これで?って思うけど笑。もちろんギッタギタに精神崩壊を味わった。: 冥王星2h、月5h。 太陽と冥王星のスクエアは、オーブが8°47'と緩いのでプロに見せると無視される(採用されない)。無きゃ無い方が良いのかもしれないけど、本当に影響ないかちょっと気になる。月冥王星ゆえの実感なのか分かりにくいが私としては体感上人生(太陽)にもやっぱり関わってる気がする。いずれにしても、ライツの片方または両方にかかってると、「 天に見張られた人 」と呼ばれる。とても無視できるものじゃない。: 太陽5-6h。 チャートルーラーの金星に冥王星セクスタイル。金星は天王星・海王星とトリプル・コンジャンクション。ここは他のトランス・サタニアンが強過ぎて冥王星を感じにくい。ストーカー気味のことされたりとか性関連の危機はあったけど奇跡の無傷みたいな(精神的にはショックだが)。ソフトで良かったと思うことしかない。: 4h。 ♠︎ 冥王星といえば 「死と再生」のセット♠︎ 生と死ではない。蠍座が対応するタロット・カードの 『死神』 と、冥王星が対応する 『審判』 を思うとピッタリだ。なんたって、棺桶から蘇っているのだから。Awakening, つまり単に目覚めだけでなく、覚醒のような復活がそこにある。昔、このカードは 『天使』 とも呼ばれた。 *1 で、冥王星の残忍さや凶暴性という負の表現はもちろん自覚もしている。 だけど、恐ろしくてこのアスペクトを持つこと自体後悔するような破壊的な解釈ばかりでなく、心が軽くなるような、冥王星は味方だったんだと思えるような、冥王星と協調できる解釈が実は存在する。 ♠︎ バチボコ本物志向 ♠︎ ポイントは、先日 N°48 で言ったように、 冥王星エネル...

N°48 - ARE U JUSTINE OR JULIETTE: MADAME DE SADE, 美徳と悪徳の反転

Oct.1(04) -   劇曲 『サド侯爵夫人』 を読んだ。その対となる 『わが友ヒットラー』 を読んでないが、美徳と悪徳は確かに日常の中ですり替わっているところがあり、サドの言うことが最終的にはもっともに聞こえてしまった。 (02と04以降へ) 作家は三島。前に引用( N°43 )した「薔薇と蛇」のああした文(p.85-86)を期待していたが、あれが最も美しく、あれ以上のものはなかった。そして内容は一見ただのデンジャラス、しかし実は考えさせられる深いテーマだった。 ちなみにこの作品に惹かれたきっかけは、サド侯爵のファースト・ネームではない「アルフォンス」という名。作中ではアルフォンスで通されていて、私もそれがいいと思う。(でもここでは悪徳らしいサドとする)。ずっとその名前が頭に残っていて、ミュシャもその名前だったんだと知ったり。どうも私はタイトルや名前の響きや美しさに敏感らしい。Alphonse は上品で綺麗な響きだが意味は意外と戦闘的(Ready for battle)。 00 構成 女性のみで構成された会話劇で、象徴を擬人化して語らせている。主人公・サド侯爵夫人ルネは 『貞淑』 、その母モントルイユ夫人は 『法•社会•道徳』 、シミアーヌ夫人は 『神』 、 サン・フォン夫人は 『肉欲』 、ルネ の妹アンヌは 『女の無邪気さと無節操』 、召使シャルロットは 『民衆』 を代表して、すべてを惑星の運行のように動かしたという。 ここには6天体ある。伝統的占星術の天体でも7天体、現代占星術で使われるのは10天体だけど、本当に天体に当てはめてみると何になるのかな: 『法•社会•道徳』 は見るからに土星っぽい。 『肉欲』 は金星いや、性といえば火星だ。 『民衆』 をお喋りな好奇心として水星にしてみようか、或いは感情的な月になるか? この際両方担ってもらおう。女特有のと言ってるから 『女の無邪気さと無節操』 を金星に。 『貞淑』 は『肉欲』の反対みたいなことだけど、残るは太陽と木星。 『神』 はゼウスに免じて木星か、太陽神を考えて太陽か。そうだなタロットの 『運命の輪』 の不条理さを考えてそれに対応する木星にしよう。すると 『貞淑』 は主人公の意志の力ってことで太陽でいかがでしょう。 同時収録されている『我が友-』は男性のみで語られる対の様式。こうしたペアのやり方は...

N°47 - 儚いあなたのトゲになる LE PAYS DES LARMES, THE LAND OF TEARS, SE7

Oct.5 少し難しくて放置していたサン=テグジュペリの話を再開しましょう。前回( N°41 )は 『星の王子さま』 の第1章-5章まで行って、途中( N°42 )バオバブの木とフランス版タロットカードの 『神の家(塔)』 の考察を挟み、第6章まで来ました。サン=テグジュペリ(Saint-Exupery)のタグを作ったので一覧してください: list VI - 6章は短く、日の入りの話だけに捧げられています。4日目の朝、「ぼく」は王子の「ささやかな、もの悲しい暮らしぶりがわかってきました」。 「君には長い間、日の入りの穏やかな さまだけが心の慰めでした」 王子は、作者が亡くなった年齢の数と同じく、 「ある日は44回も日が沈むのを見た」 と言います。(私にはわからないけど1年で1回転する天体もどこかにあるのかななんて想像しました)。王子の星は小さいので2, 3歩自分の椅子を動かせば何度でも夕日が見られます。対して、地球で考えますと、アメリカの正午はフランスの日の入りだと説明されます。 「 たったの1分でフランスに移動できればその日の入りを見られるけど、残念なことにフランスは遥か遠くにある 」 という箇所は、明らかに祖国フランスを飛び立ちアメリカに亡命した作者の想いを映し出しています。彼はアメリカのお昼にフランスの日の入りを見ていたのでしょう。実際に目に映るのはアメリカのお昼だけども彼の心はいつもフランスにあって、「目に見えるもの」と「目に見えないもの」が交差する。彼はフランスの景色の中で見る日の入りを想像していたのです。 この『星の王子さま』という作品は太陽が一つのキーワードなのでしょう。バラは日の出に生まれました。日の入りに慰めを求める王子とは対照的にバラは人生の最初から華やかな存在であり続け、生命力に溢れているかのようです。実際そのときに花が開いたのですからね。太陽の輝きを存分に浴びた煌びやかで麗しいバラとは違って、王子の心はまるで曇り空のように繊細で。段々と暗くなっていく世界を自分の心にリンクさせていました。しかも44回も見たい。数えてすらいる。いや、適当な数字を言ったのかもしれない。王子は月を求めてない。夜を求めているわけじゃない。あくまで長いこと夕日を見ていたいのです。 それはちょうど、悲しいときに悲しい曲をしんみり聴くのと似ています。自分が落ちている時、...

N°46 - ENTHUSIASM: 情熱のありか、人生の意味

sep.25 -  人生の意味とはなにか。目的を知ることで安心し情熱的な意欲を持つ人もいれば、それが枠や義務のように感じかえって反抗したくなったり、また虚しく感じる人もいると思う。当然ながら私は基本的に後者なのだが、かといって使命だとか役割だとか生まれてきた理由というものに興味がないわけではない。至る所に相反する気持ちは共存するもの――。 私は常に「コレ」って思えるものを探してきました。周りの人間が人生の早くから見つけていた自分だけの進路、夢、情熱を捧げられるもの、行き先、ゴール、それが私には見つからなかった。即ち「道が決まらないこと」が積年の悩みでした。具体的に私は社会での役割、天職に限定していたのだと思う。 しかし仮に私が、「あなたの生まれてきた意味はこれよ」、「これをやるためにこの地にやって来たの」と提示されたとしても、一時的には「おおっ」とはなっても、素直に喜べない自分がいるだろうと容易に想像します。というのも、それを義務や責任だと捉えてしまい、途端に輝きと本質を見失ってしまうからです。楽しくなくなる、冷めてしまう。ふーん、そんなものかというか、モチベーションが上がらないというか、侘しい。 だから先程の「道が決まらない」という話も、 「実は私は、はじめから道を決めたくないのかもしれない」 という可能性に今気がついて驚いています。実は『愚者』状態を望んでいるのではないか? RPGで言う所の「魔王を倒す」という明確な目標があったなら、「自分は正しい道を歩いてるな」と分かるし、周囲にとってもそれは明らかだから茶々言われることもない、進捗状況も明確、常に何をすればいいかがわかって楽で安心だから、それを羨ましがっていたというのに、それはラスボス手前でゲームを放棄してしまうあの現象と似ている気がします。(これについてマヂラブの分かりやすい話があります*1 +後述) 以前ご紹介した、末期癌を臨死体験後に完全治癒したことで知られるアニータ・ムアジャーニさん(参考: N°32  )によると、「 人は誰しもここ(地球)にいる意味を持っている。自分の目的を知ること/理解することこそが私の命を救った。そして、自分を愛することが重要なのは、自分の目的を求める必要がなくなるからだ。それは自ずとあなたの前に展開されてくる 」とのことです。必ずしもそれは職業という形を取ら...

N°45 - 男性の世界: 恋愛や感情と切り離されてきた歴史と、性別を一つの連続帯として認識する必要性

感情の話と、それに関連して性別を分離ではなくスペクトラムで見るという話をさせてください。長いこと感情の扱い方に悩んできました。実際これには個人差があると思います。感情の揺れが大幅な人もいれば、表に出すことを好まない人もいます。基本的には私もそうですし、人前で泣くことは苦手です。誰が近くにいるか、職場なのかプライベートのシーンなのかにもよりますよね。また、後述するように、主に男性たちは社会的•文化的な教育によって感情とその表現を抑圧されてきたことが関係するかもしれません。 例えば私の例で行くと具体的には、子どもの頃の私は泣き虫であり、自分だけでなく周りの人の感情も流れ込んできて混乱したり圧倒された感覚があり ました(エンパス)。しかし、もう一人の私は泣き虫を常に強く否定していました。「これぐらいのことでめそめそするな」と叱るのです。そう言ったところで涙が止まるわけもなく加速します。なぜなら感情とはそのようにできていないからです( 感情は感じ切ることで消えます。抑圧するとやがて爆発します  *1 )。周りは私の突然の涙にあたふたしますし、しばしばそれは周りからすると原因不明なもので、泣かれたことによって責められたように感じ気分を害する同級生も当然いました。当時私は彼らの立場に心から同情し、さらに自分を責め続けました。 これを今分析しますと、 1) 精神的な虐待を受けたことによって発生した、対処しきれないほどの大量の深い悲しみの 感情があることは正当(valid)な反応である。でも繊細さを弱さと見做していた。 2) それが小さな出来事をきっかけに(主に 自分責めをしたことで )ダムが決壊し溢れてしまう。 3) 感情を扱う術を知らず、親に感情(表現)を受け入れられた経験もないことで、感じたり表に出すことを否定する「自分責め」が出来上がった。 4) 自分の感情を軽視し、他者の感情を優先した。他者との境界線も無自覚で曖昧だった。 5)   そもそも 私の頭に鳴り響く批判の声は 「私の声」ではなく 「両親(が持っている批判)の声」であった。同様に私が感じていたのは 「私の感情」ではなく (私から生みでたものではない)、「彼らの感情そして彼らの傷」が私に転嫁されたものだった。――ということを、最近になってようやく頭と心で理解しました。 私はこれから性別を交え...

N°44 - 時代

sep.10 時代と共鳴しないことほど孤独な不幸はない。思想や芸術が時代に理解されないまま死んでゆき、死後になって評価されるという例は数多くあるが、生きている/いた側としてはこんな皮肉はない。たまったもんじゃない。私たちは誰しも何がしかの信念を持って生きているわけだが、その時代の世界や社会から共感されないからといってじゃあ自分の信念や感性を曲げるのか、捨てるのか、という葛藤が出てくる。でも、曲げらんないね結局のところ。共感されないからといって主張することに意味がないのかと言ったらそんなことはないし、それこそ時空を超えて多くの共感を得られるのかもしれない。私たちが大きなタペストリーの中のそれぞれ一本の糸だとして、それはしがない一本に思えて、やはりそれは全体に対する何らかの影響を持つのだ。私はそう信じている。拠り所のように。そうじゃないとやってけないね。私自身の思想は共感されないことの方が圧倒的に多い。分かり合えないことの淋しさには辛いものがある。私はなにも喧嘩したいわけじゃない。しかし、そこから、人間はやっぱり共感を求める生き物なんだということを肌で実感させられる。自分が圧倒的少数派の場合、あるいは批判や無視をされる場合、自分の感性が間違っているのかと思わされたり、世界に対する自分の影響力の無さ、端的に言えば無力感をこの身で味わうのだ。それは周りの人間との繋がり、社会、世界との繋がりが断たれているように感じることで生じる痛みだ。裏を返すと、なにかと繋がることこそが喜びなんだと思う。精神的、肉体的、感情的な繋がりを他者との間に築けたとき、わたしは一人ではなくなる。いや、合わさって一人になる。それが結局のところ、生命の一番の幸福だと思う。物理的に一人でも、『隠者』の solitude が孤独ではないのは、自分と繋がっているからだ。 Cause I, I'm in love/With my future/Can't wait to meet her/And I, I'm in love/But not with anybody else/Just wanna get to know myself/ I know supposedly I'm lonely now/Know I'm supposed to be unhappy/With...