サン=テグジュペリの妻コンスエロが『星の王子さま』の「バラ」のモデルであることは妻が認めています。ただ、その関係は複雑でした。
Consuelo Sunsìn de Sandoval は南米エルサルバドルの裕福な家に生まれ、二人はアルゼンチンで出会いました。彼女は喘息持ちで、それがバラの風邪持ちや花の儚さに引き継がれています。また、「王子」の星には小さな火山が3つありますが、コンスエロのホームタウンは3つの火山がある「火山の地」として知られていました(活火山あり)。彼女の実家からも見えます。王子の星では朝食を暖めるのに活用したり、毎日煤払いして噴火を止めていますが、地球では「私たち人間の体があまりに小さ過ぎて」できっこないので「火山はいろいろと面倒ばかり起こして、私たちを困らせる」とある(9章)。地球や火山が大きいのではなく私たち人間が小さいという表現に引っかかります。王子の星は小さいと書くのに、今回は人間のせいだと言っている。火山は怒りやケンカの象徴でしょうか。早いうちに対処すれば噴火することがないのにと言ってるようにも聞こえるし、自分たちが問題を大きく捉えている/大きくしている、或いは手に負えない問題だと諦めている風にもとれる。
コンスエロにとって結婚は3回目(2番目の夫は死別)。wiki によれば彼女はボヘミアン・スピリットを持ったトラブルメーカー(mischief-maker)として知られていたようです。トラブルも火山のイメージと重なります。
サンテックスとの結婚生活は波乱模様。彼からしてみたら彼女はミューズであると同時に悩みの種でもあったといいます(偶然にも日本語では種!)。お互いが複数の不倫相手を持っていました。そのうちサン=テグジュペリの最も有名な不倫相手はフランス人女性の Hélène de Vogüé で、Nelly の名でも知られています。彼はなかなかモテるのか、20代の最初の頃とはいえ、Louise de Vilmorin *0と婚約していたことも。
♥︎ 『愛』のカード
思いついたので、タロット・カードの6番目『恋人』のカードと照らし合わせます。
よく知られているRWSデッキでは The Lovers と複数形なのに対し、それより古いマルセイユ版では L'Amoureux と単数形、しかも男性の恋人 The Male Lover を指します(女性形は Amoureuse)。一見混乱するけど図像を見ればわかります。両者とも天上に天使がいることは共通していますが、前者は癒しの大天使ラファエルとされ、後者は愛の神クピドとされます。
♦︎前者の図像は「エデンの園」にいるアダムとイヴが恥じらうことなく裸体のままでいることから「知恵の実」を食べる前の楽園状態の2人であるとわかります。この comfort zone から出るか、それとも。関連する双子座は好奇心, 知恵, 選択を司ります。主な解釈は、重要な決断の岐路に立つとき、「好きになっちゃいけない相手」を好きになる、頭と心のジレンマ、直感による決断、ときめき、両者の結びつき、最高の相手、パートナーシップ、ハーモニー、性的魅力、エロス(自分より高みのものに惹かれる)といったところ。
♦︎後者は背景がないので場所は関係なく人物に意味が絞られているでしょう。1人の男性を中心に両脇から2人の女性が挟んでいる。タイトルからしてこの男性が主要人物です。彼が恋人なのだから、少なくともどこかにもう1人は恋人がいるはずです。2人の女性は、妻/フィアンセ/恋人/愛人/浮気相手/ライバル/母親...色々考えられますが、「選択」する意味合いが強いでしょう。まさにサン=テグジュペリじゃないですか......。決断の決め手になるのは「情熱的な欲望」を意味する愛の神クピド(アモール/キューピッド/エロス)。アプロディーテとマルス、つまり、金星と火星の子どもで、彼の矢に刺されたものは否応なしに恋に落ちます。もはや選択は自分であって自分じゃないものがしているかのよう。正直な心の選択。
物事はギリギリにならないと動かないのかもしれない。特に優柔不断であればあるほど、重大な決断であればあるほど、迷いの強い問題であるからこそ、何かの勢いを必要とする。自分で決めきれないからと選択を保留にする間、無意識のうちに自然/天に委ねている。そんなとき、アモールの矢で射抜かれる。突然背中を押される。腹が決まる。ベストタイミングの決断。
- 数の象意としての「6」は「自然界、調和、人の力が及ばないこと」を意味する*1。ピタゴラスは6を最小の完全数とした。6の約数1, 2, 3の総和は6になるので、それ自身の外見と中身に過不足がないことから「完全調和、調和美」という意味になる。また、3×2で「変化(3)と変化(3)が対立(2)する様子」で「変化が変化を呼ぶので、混沌や混乱という意味」になるという。六芒星は2つの世界(△▽)の対立と調和を示す。△は「火と生」、▽は「水と死」。上方•拡大に向かう変化と下方•収縮に向かう変化の対立。それらを踏まえて「予測不能な変化が入り乱れつつも、調和と均衡を保っている状態を指す」。16番の『神の家』、別名『塔』のカードも、人の力の及ばない神の力(天使クピドの矢に相当する雷や炎で描かれ、いずれも天から地の方向)によって調和のための混乱があった*1-2。神の家の詳細: N°42
- 更に古いイタリアの、1441年制作の現存する最古のカーリー・イエール版(ヴィスコンティ・ディ・モドローネ版とも呼ばれる)では『愛』のカードと題され、貴族の結婚式の様子が描かれている*2。愛と言いつつも一族のための政略結婚で、wikiによると花嫁のビアンカ・マリア・ヴィスコンティが僅か5歳のときに取り決められた24歳年上のフランチェスコ・スフォルツァとの結婚だった。実生活では夫の不貞や不和があったらしい。それだけに、貴族たちは吟遊詩人(troubadour)の騎士道愛の歌や、ランスロットとグィネヴィアの『薔薇物語』 "Le Roman de la Rose"に夢中になったのだとか*3。(ここでも薔薇が)。そう思うと、美しく描かれた豪華な絵であればあるほど悲しいですね。絵の中にしか理想的な愛や幸せはなかった。ちなみにランスロットは、フランス式プレイングカードの『クラブのジャック』のモデル。
- 私にもバチバチ平民なのにそういう話が持ち上がったことがあったが運良く立ち消えた。好きでもない人と結婚して床を共にするなんて死んだ方がマシっすわ! 野田ちゃんっすわ! ですね。考えただけで悍ましい! 個人主義の現代では親族が介入するお見合い結婚(arranged marriage)は少なくなってきたと思いますが、直前の『教皇』は保守的なルールを表すから、政略結婚は本来こっちでしょうか。牡牛座の物質的豊かさや安定志向と繋がります。だからこそ真実の「愛」たるものはそれを打ち負かすものというイメージですね(楽園にいるぐらい幸福)。貴族や名家は物質的にはリッチだけど色々な制約があることを考えると一概に幸福であるとは言い難く、「自由」こそが最大の豊かさなんだなとしみじみ思いました。
- イギリス国王エドワード8世による「王冠を賭けた恋」という実例も。「私が次に述べることを信じてほしい。愛する女性の助けと支えなしには、自分が望むように重責を担い、国王としての義務を果たすことが出来ないということを」*4。その退位が吃音症の弟ジョージ6世の『英国王のスピーチ』に繋がる歴史の面白さ。
- 三島由紀夫は登場人物に「愛と生殖とを結びつけたのは人間どもの宗教の政治的詐術で」(p.292 美しい星)と言わせていますが、それは愛と言えば少年愛だった古代ギリシャや、先の政略結婚や見合い結婚、太古の民族的な子孫繁栄といった全体主義のやり方を思ってのことなのだと思う。「本来無目的なものを目的意識の中へ追い込む」、「愛の虚像と欲望とのまちがった同一化」とあります。そこから飛躍して、たとえば同性愛を考えたときに、他の生き物なら単為生殖が可能なものもあるが、人間の場合両者の生殖の末に実子を持つことは今のところ難しい。遺伝子を引き継ぎたいなら精子/卵子提供や海外なら代理母出産ルートが必要だ。しかし養子関係にも親子愛はあるし、愛があっても不妊もあるし逆に子どもを希望しないこともある。愛と生殖の話であって、愛と性交ではない。愛と生殖は必ずセットで、そうでなければならないという考えだと、同性愛も、生殖を目的としない言わば快楽の性交渉も(婚前交渉など)、いかなる場合の堕胎もそりゃNOという姿勢になるのか。
♥︎ THE PERFECT MATCH
*2: RWSの小アルカナ『ワンドの4』(4W)は、ユダヤ教の結婚式に使われる神聖な4柱の天蓋『フパー』じゃないかと思います。イスラエル在住の方が動画(Link)でシェアしている情報によると、フパーは家のシンボルで、2人がこれから作っていく家でもある。四方が解放されているのは訪問者を歓迎する意味がある。これは4Wの解釈と全く一緒です。更に神の臨在の象徴で聖なる空間だという。繋げると、神聖な家=『神の家』とも言える。ユダヤの本『ゾハール』の伝統によると、「結婚は1つだった魂の半分と半分が結合すること」。これはまさしくツインフレーム(TF)じゃないですか!(この方はソウルメイトと呼んでいるが)。補完する関係性で、2つの魂のパーツが1つになると調和のとれたバランスの良い家や家庭を作る。マリッジはマリアージュですからね。2つに分かれた魂を巡り合わせるのは天上の人で、どの魂と魂が属し、どのように巡り合うかを知っている。更に、ユダヤの宗教婚では新郎がワイングラスを足で踏んで割る慣習があるが、これは、生まれた時に魂が分離したことの苦痛を振り返ることを意味し、フパーの聖なる空間で魂は再会し、より高く、より深いレベルで1つになるという説があるそう(諸説あり,詳細はリンク先で)。再会と統合ですね。woohoo! 初めてこれを知ったときは痺れました。カバラは独身でいるより人生の伴侶を見つけることを説くそうです。ヘブライ語には72の暗号化されたエネルギーがあるそうで、彼女は『ソウルメイト・エナジー』(右からシン, アレフ, ヘイ)の副題は "breaking judgment" と紹介してますが、これもあらゆるジャッジや枠組みをぶち壊すTFJ(ツインフレームジャーニー)の概念と一致します。というより、TFの概念はカバラから来たのかと考える方が自然です。オッス! オラ、ワクワク スッゾ!!! (.....しかしヘブライ語とタロットの対応は色々あり複雑で誰がどれ言ったのか、誰それがホラっちょか非ホラっちょかとかexcelの比較表でもないと頭マルハーゲ帝国不可避💀✨ 完全にカバラすっぽかして来たけど流石に興味湧いてきた。一般的な?対応じゃないけど『神の家/塔』のカードに「Ayin/眼」はラプンツェルの王子の失明+神が見張る眼として見事だったし: N°42 の*5)
♦︎
Someone learned how to love from you
誰かはあなたから愛し方を学んだ
- via Khloe Kardashian
♠︎ 言葉とちぐはぐな心
VIII - さて、ここから第8章にして初めて読者にバラの説明がなされます。王子の星には、とても素朴な花ならずっと以前からちらほらありました。それはとっても小ぶりでじゃまにならない花たちで、朝に顔を出して夜には萎んでしまう影の薄さでした。それに比べて今度のバラのインパクトの強いこと。どこからともなく飛んできた種(=南米出身のコンスエロ)が、芽の様子からして今までの花と違って、新種のバオバブだといけないから念入りに観察していたところ、美しい姿で顔を出したバラと判明し、すぐさま恋に落ちました。このことは目覚めの様子をN°38に、トラの爪の話をN°39に引用した通りです。バラとトラって美女と野獣みたい。
「トラなんかちっとも怖くありませんわ。でも、こんなに風があるのはいやになってしまう。衝立はありませんこと?」
心配性で空威張りのバラは風邪引きで、王子に衝立を要求しました。覚えていますか?
「風があるのがいやになるって......。植物のくせに、困ったものだ」と王子さまは思いました。
「なんだか厄介な花だなぁ......」
「夜は、ガラスの覆いをわたくしの上にかけてくださらなければね。あなたの星はとても寒いんですもの。吹きさらしも同じだわ。わたくしの故郷の星は......」
そう言いかけて、花は口をつぐみました。王子さまの星にやって来たときには、花はまだ種でした。王子さまの星以外の星については、なにも知るはずがないのでした。ついうっかり、つまらない嘘をつきそうになった自分を見られて、花は恥ずかしくなりました。これも、あなたのせいよ、と王子さまに言わんばかりに花は二度、三度と咳をしました。
「衝立はどうなりましたの?......」
「衝立を取りにいこうと思ったんですけど、まだ、お話が途中でしたから」
それでもなお、悪いのは王子さまのほうだと思いこませようとして、花はしきりに咳をしました。
南米出身からしたらフランスは寒いでしょうね。バラは操作しがちだけど、この描き方だと憎めません。王子は紳士ですね。なるほど、弱いものほど強がるというのは人間にもよく見られる現象です。でもよく考えると理にかなった防衛ですね。あのキャラっぽい髪型とは裏腹にホトちゃんって実はめちゃくちゃ強い元ヤンなんですって。あと、外国の本当に強いとあるボスは一般人の格好をして普通に街中を歩いている(=だから既に会っているかもしれない)と、『クレイジー・ジャーニー』でありました。本当に怖いのは強面の人じゃないのかも。本当に強ければ強がる必要もないし、裏社会と知られずに紛れた方がお得ですからね。目で見えるものってちぐはぐなことばかり。
花のことが好きになっていたので、なんでもなるべくよいほうに取ろうとする王子さまではありましたが、こんなことが重なるうちに、やがて、とんでもない花かもしれない、と思いはじめました。取るに足らない言葉を深刻に受けとめ、王子さまはたいそうみじめな気持ちになっていきました。
好きな人には甘くなってしまうのはあるあるですね。ここからは、この星を旅立つことで故郷に残してきたバラに対する王子の後悔が綴られます。愛するとはなんなのか。その大きなテーマにぶち当たるのです。
「花の言うことなんかに、耳を貸さなければよかったんだ」と、ある日、王子さまはぼくに本音を言いました。「花の言うことなんか聞いちゃいけないんだ。花は姿をながめて、匂いをかぐのがいいんだよ。ぼくの花はぼくの星を、かぐわしい匂いでいっぱいにしてくれた。でも、ぼくは、それをどうやって楽しんだらいいか分からなかった。あのトラの爪の話だって、ぼくはひどくいらいらしてしまったけれども、ほんとうは、かわいそうだと思わなければいけなかったんだ......」
王子さまはぼくに、さらにこんな打ち明け話をしてくれました。
「あのころ、ぼくはなにも分からなかったんだよ。花がぼくになにを言ったか、ではなくて、花がぼくになにをしてくれたか。それを考えて、花が大切かどうか、決めなければいけなかったんだ。花はぼくをかぐわしい匂いで包んでくれた。ぼくを明るく照らしてくれた。ぼくは逃げ出してはいけなかったんだ。かわいそうに、花はあれこれずるい言い方をしたけれども、そんなずるい言い方の裏に、花のやさしい心がちゃんとある。そうぼくは分かってあげなくてはいけなかったんだ。花の気持ちというのは、ちぐはぐなことばかりなんだ。でも、ぼくはまだ経験が足りなかったんだよ。だから、どうやって花を愛してあげたらいいか、分からなかったんだ」
王子といえば結構ふわふわした子どもの少年だったのに、凄くリアルな人間関係を話しています。言葉の裏にあるやさしさ、つまり「目に見えないもの」を汲み取る重要性がここでも語られています。言葉ではなく行動で相手を見る。これは確かに私も弱い部分で、言葉を重視し過ぎた結果、真意を読み違えることってありますよね。言葉は嘘をつけますから......。強がりや恥ずかしさから反対のことを言ったりなんてよくあることだし、好きな人の前では特に素直になれないなんてもどかしいことでこの世はあふれてますから。
ここで私の持ってきた引用を見てください:
Heard someone say,
"Broken women know how to love, but not who to love" and
"Broken men know who to love, but not how to love"
That hit me like a brick.
- via instagram, source unknown
「傷ついた女性は、愛し方を知っているが、誰を愛したらいいかを知らない」そして
「傷ついた男性は、誰を愛したらいいかを知っているが、愛し方を知らない」
これはあながち間違いではないというか。傷ついたと訳しましたけどbrokenだし、サン=テグジュペリやコンスエロには当てはまらないかもしれませんが......。
愛情表現のことを love language といいます。以下は有名な5つ(右側)ですが、大抵の人はどれも欲しがるけれども最も欲しい、重視しているのはどれかというのを、自分とパートナーの双方のニーズを知っておくといいですね。自分と相手の愛情を理解できますから。子育てや親子関係にも応用ができます。また、これは逆に相手を最も傷つかせる方法を知ることでもあります*5。以下は更に新たな視点があります :
Did You Know...
People's toxic traits are usually the opposite of their love languages.
Not asking for help......Acts of Service
Isolating......Quality Time
Avoidance......Physical Touch
Impulsive Shopping......Gift Giving
Going Silent......Words of Affirmation
知っていますか?
人々の困った行動は大抵その人の愛情表現の反対になっています:
助けを求めない......サービス(奉仕)行為
一人になる......良質な時間を共有する
回避行動......身体的な接触
衝動買い......贈り物をする
無言になる......肯定する言葉(アファメーション)
周りの人や今までの経験を思い返して心当たりはありますか? 自分が相手にしてあげたいと思うことは、自分が相手からされたいことです。自分自身を愛するときも自分のニーズを満たすといいです。フィジカルの例で言えば、マッサージ、スパ、スキンケア、質の良いバスタイムが有効と言えます。- サービス行為とは、相手の好みの料理や体に良い料理を振る舞うとか、部屋を綺麗にする、整理整頓、ガソリンを入れておく、車で送迎する、相手の助けになること、喜ぶかなと思ってやってあげる行為ですね。その献身性。行動が大事。逆にこの人たちは相手からそれをしてもらえると愛を感じて嬉しいということです。
- : 王子も甲斐甲斐しくバラの手入れをしていました。火山だってちゃんと煤払いします。そして王子は彼女のわがままに対して何か言い返すでもなく我慢の限界が来て去ってしまった。それは「助けを求めなかった」とも言える。一人で解決しようとする。
- 良質な時間とは、邪魔されずに一緒に満たされる時間を過ごすことです。散歩、ピクニック、クッキング、食事、映画鑑賞、ちゃんと会話をする、旅行、ゲームや遊び、2人で何かをする、シェア、デートも含みます。2人でいるときは携帯を触らないとか、相手にアテンションを向けること。日々の忙しさに注意ですね。物理的に会えない場合でも、電話やオンラインを介してゲームするとか。
- : バラはこれかもしれませんね。一緒に過ごす日々が楽しかった。別れのとき泣く姿を見られたくなくて「一人になりたい」から早く追い出した。
- 身体的な接触は、マッサージ、手繋ぎ、キス、ハグ、セクシャルでないものも含めてスキンシップを重視します。一緒に寝るとか、シャワーを浴びるかもしれません。イチャイチャ、ベタベタしたいだろうし、街中にそうしたカップルがいますが、こういうことなんですね! 熱烈すぎるのはOhだけど羨ましーって思うときもあります笑。遠距離恋愛やレスはもちろんキツいでしょうね。
- 私の飼い猫もこれだったんだ! 甘えん坊だから1日中一緒にいて、ぴとってくっついて寝ると安心みたい。あちーけどかわいい。棺桶に入ったダンブルドアとニワトコの杖(Elder Wand)みたいに、『ソードの4』(4S)の構図でよく胴体に乗られてた。
- それで思い出したのは: 女性によく見られるのですが、恋愛感情じゃなく同性の友達にやたらくっつきたがる人というのが結構いて、何故か昔からその対象になります。こっち汗かいてるぜ?と不安になるのですがお構いなしみたいで。友達にくっつきたい心理が私に全くないから不思議です。彼女たちにパーソナルスペースはないのか? 前に手繋ぎが苦手って言いましたが、恋愛相手以外の接触は結構苦手で uncomfortable です。なかなか上手い断り方がないけどちゃんと言うべきなんでしょうね。
- 贈り物をするもそのままの意味です。特別な日じゃなくても喜びそうなものをあげる。普段から相手の好きなものを記憶している。高価なものとは限らず、ついでに相手の好きなお菓子を買ってくるなど。ラッピングにこだわったり、心を贈り物で表現します。花束、手作り、お土産、ジュエリー、本、コンサート等のチケット、イニシャルやカスタムしたパーソナライズド製品、コーヒーショップ等のギフト券。サプライズしたりツーショット写真を飾るとか。お揃いも良さそう。記念日を忘れないこと。悩んだらどういう物が好みなのか聞くといい。
- アファメーションの言葉とは、言葉で愛を伝えるとか、相手を褒めたりポジティブで肯定的な言葉をかけることです。口頭以外にもメッセージカードが嬉しい。英語だとユーモアあるポストカードもありますね。他には手紙、メール、引用(名言)等。"I love you"の言葉が欲しい!
- どれが最も必要かと聞かれると難しいですが、これだけ言葉を引用してるように、私にとって言葉は結構大事です。確かに考えてみれば、言葉に感情がストレートに表現されているとは限らないのに、相手の言葉を変に深読みしちゃうかもしれません。シャイで口下手な人ばかり好きになって傷ついていたのはこれですね。(公共の場で)侮辱的な言葉をかけると他の愛情タイプの人より深く傷つけることになります。
みなさんは、いかがでしたか。人によって随分と優先順位が違うのではないでしょうか。愛は「目に見えないもの」の代表格です。私たちはこれをなんとか「目に見えるもの」で表現してきました。いくら愛情を持っていてもテレパシーだけで人間は満足出来ず、地上で身体が分離している以上、相手に伝える必要が出てきます。(ツインフレームとしては見えない愛を信じることも、特にDivine Feminine には必須ですが)、知っておくことで要らぬすれ違いの防止になります。
コンスエロを愛していなかったとは思いませんが、サン=テグジュペリが多くの不倫相手を愛していたことは事実です。先の貴族の愛人 de Vogüé は死ぬまで愛人関係でしたし、当然のことながらそれはコンスエロを大いに悩ませました。が、少なくとも物語には救いがあります。
この後の話で、王子は薔薇の花々が地球上にたくさん生えていることを知ります。薔薇の花があの星にしか咲いていないと思っていたので一時は落胆するのですが、最終的には、見た目がそっくりの薔薇たちを見に行ったときに、王子が愛したのはあの星にある、あのバラしかなかった。手塩にかけて育てたあの文句ったれのバラはここに咲き乱れる沢山の薔薇たちとは全然違った、ということに気づくのです。これを不倫相手とコンスエロの差を示すという解釈があります。
「君が君のバラのために失った時間こそが、君のバラをかけがえのないものにしているんだよ」参考記事: N°38
サン=テグジュペリは1944年飛行機に乗ったっきり消息不明でしたが、1998年、半世紀経ったマルセイユ沖で彼のブレスレットが見つかっています。そこには彼の名と妻コンスエロの名が連絡先と共に刻まれていました。王子が愛した一輪のバラのように、コンスエロが彼の特別な一者であったことを願います。英語では運命の相手を "the one" といいます。洋楽の歌詞に頻出しますね。
物語がどこまで事実と結びついているかは知る由もありません。これは芸術ですから、リアルである必要はなく、美しく仕上げたはずです。あのイタリアの『愛』のカードのように。コンスエロも愛人 de Vogüé もそれぞれ伝記を書いていますが、それがどこまで客観的な事実を含んでいるかも分かりようがなく、さして興味もないので触れません。
(サン=テグジュペリの死後、彼の文学的遺産を妻ではなくde Vogüéが相続しました。彼女は文書コレクションをフランス国立中央文書館に提出しましたが、2053年まで非公開です)
♣︎ The One
彼はマザコンと言えるほど母親が大好きでしたが(だからこそ?)、大人になってからの愛情面が上手くいったとは言えません。彼にとっての運命の相手とは誰だったんでしょうね。冒頭の『恋人』のカードを思い起こすと、実生活の彼は選択を避けたのかもしれません。
N°41 の第3章で少し触れましたが、ホロスコープでは通例、月が妻なら金星が愛人でしょうか? 本人にとって愛人の方が心で深い関係になることもあるのでは...。ただし、この物語では愛に責任が伴います。なじみになった相手には責任があると説いてます。それは快楽要素の強い金星より、現実的なパートナーである月の方がしっくり来ます....が、蟹座の金星っぽい価値観のような気もしませんか? ちなみに金星にアスペクトはありません。先程の愛情表現では、世話焼き=サービス行為=そのために失った時間=愛という式が成り立ちそうです。
彼が飛行士なのも大いに関係しています。彼の著書『人間の大地』のテキストによると、遭難した場合、妻に保険金が下りるには遺体が発見されなければならない。行方不明の場合、法律上の死は4年間延期される。すると妻は生活に困るかもしれない。遭難から生還した同僚ギヨメはそうした他者を思いやる気持ちからなんとか生き延びることができました。サン=テグジュペリはその教訓を受け継いで、実際に彼が砂漠で遭難したときも同じ体験をします。コンスエロも(彼も)大変な浪費家だったので彼女を残すのは危なっかしいし、大好きな母を悲しませたくありませんでした。「保険」はフランス語で assurance - もとは「信頼」や「約束」を意味します。*6
「花の気持ちはちぐはぐなことばかり」と言うけれど、当然のことながら、ホロスコープ上の天体は彼自身でもあります。それに、この双子座の初期度数にある火星が気になります。MC-IC軸で天王星=木星とオポジションで、それを月=水星が調停している。まあちょっと浮気傾向は否めません。『恋人』のカードは後年、双子座とも結び付けられますが、一つ共通するのは選択の問題です。コンスエロの元から去ったり戻ったりを繰り返しているのもちぐはぐそのもの。私の知る例では、双子座が強調された人は選択を非常に苦手としており、どちらも欲しいと思って両方手に入れたり、間違った方を選択して後悔するかもしれないという不安を感じて、決断を延期したり、果ては他人(あるいは占い)に決定権を委ねてしまうことがあります。
Jimmy, he got tired, so he couldn't stay
Now I don't see him anymore, anymore
Jimmy / Tones and I
♦︎ Fear of Separation *7
サン=テグジュペリは恋人を最後まで選べなかったかもしれませんが、彼の最期の決断は明確でした。ネタバレにはなりますが、第26章で王子が砂漠を去ったように、彼もフランスのコルシカ島から偵察機で飛び去りました。「人間たちのところにいたって、独りぼっちでさびしいものさ」とヘビが言うように、彼らの孤独はもう紛らわすことができなかった。行き先は遥か彼方にある星。
「おれはおまえを船が運ぶよりも遠いところへやってしまえるんだぞ」とヘビは言い返しました。
王子さまの踝(くるぶし)にヘビは巻きつきました。その姿はまるで金のブレスレットのようでした。
「おれが触ると、だれだって土に帰ってしまうんだ」とヘビは言葉をつぎました。
「けれども、おまえはけがれを知らないし、よその星からやって来たんだから......」
王子さまはなにも答えませんでした。
「おれはおまえがかわいそうだと思うよ、この岩だらけの地球上で、そんなにもか弱くて。いつか、おまえが、自分の星が懐かしくて懐かしくて矢も盾もたまらなくなったら、おれはおまえに手を貸してやってもいい。そして、おれはおまえを......」
(17章 p.104-106)
Jesus Christ! ブレスレットと言ってます。サン=テグジュペリのブレスレットは銀でしたが。そしてこの星は故郷フランスへのホームシックを思わせます。
「分かるだろ。遠すぎるんだ。この体を持ってゆくことなんかできっこないんだよ。重すぎるからね」
(26章 p.158)
王子はバラを選択しました。天国で再会するために。*7
- J'ai dans le cœur (with English subtitles), song from "Le Petit Prince" french animation movie 2015: yt link - Die With A Smile, Lady Gaga, Bruno Mars link
♦︎
以上、長くなったので次回に続きます。今同時に4記事ぐらい構想を練っています。私の勉強法は正攻法よりこうした意図しない流れの方が適しているようで調べものや連日の異常な眠気によって時間がかかっています。次回は、重力は愛なのか、距離と愛、サン=テグジュペリが愛したものについてを予定してます
♦︎
Life is too short think you're unlovable because someone didn't know
how to love you
via thiswallwasboringme, credit case.kenny
誰かがあなたを愛する方法を知らなかったからといって自分は愛されない人間だと思ってしまうには人生は短すぎる
そうです、あなたがもし過去に適切に愛されていなかったとしたら、それはその人たちがあなたを愛する方法を知らなかっただけです。
“you deserve love”
それに、もし傷つけた相手に復讐をと思うなら、自分が幸せになることが一番です。
確かにそうだなって私も最近思いました。
✴︎
*0 - 後に作家/詩人となる、ルイーズ・ド・ヴィルモラン(Marie Louise Lévêque de Vilmorin)。登場人物が貴族ばっかりですね。あらゆる男性を魅了した社交界の花で、ジャン・コクトーとも親交があった。フランス老舗の植物種子会社の一族で紋章が美しい。"社交界の花"、そしてこの"種"は『星の王子さま』には直接関係ないだろうけど、美しさと花の比喩は切っても切れない。彼はあの大好きな飛行を一時諦めたほど彼女に入れ込んでいた。
*1 - 浜田優子 著『新釈マルセイユ タロット詳解』p.48-49
*1-2 - 同書 p.93
*2 - RWS『ワンドの4』(4W)の図像は、ユダヤ教の結婚式で使われる神聖な天蓋『フパー』に酷似している。最近だとベッカム夫妻の息子ブルックリンとユダヤ系大富豪の令嬢ニコラ・ペルツのユダヤ式結婚式があった。シンプルなドレスが美しい。セレモニーやセレブレーション(お祝い事)、結婚とも解釈されるしこれで決まりだろと思う。
*3 - キャリー・イエール、ケーリー・イエールとも。Tarot heritage Link *4 - wiki jp: "But you must believe me when I tell you that I have found it impossible to carry the heavy burden of responsibility and to discharge my duties as King as I would wish to do without the help and support of the woman I love."
*5 - WIRED japan youtube ステファニー「セラピストだけど恋愛・結婚について質問ある?」
*6 - NHK出版 100分de名著『人間の大地』テキスト, 野崎歓 著: p.33
*7 - "ilomilo" by Billie Eilishより, この曲は「離れ離れの恐怖」を歌ったと言われます。個人的には分離期のTFを連想します! というのもこれは同名のビデオゲームを指しており、イロとミロという2つのキャラクターが離れ離れになったのちクエストをこなして再会するゲームなのです。彼女は「愛する人を失って、また見つける」というアイディアのゲームだと説明しました。彼女は親しい人を亡くしてもいますからそれもかけています。サンテックスは愛する人たちと離れて傷心してますし、王子もバラから離れたことを後悔してます。
Comments
Post a Comment
コメントを残す